2.種車
2.1 1500・2000番台
 半数近くが対象となる1500・2000番台はTOMIX製を使用しています。TNカプラー取付やライトスイッチの追加が行なわれた前回のリニューアル 時に車体金型も一部が作り直されすっきりとしています。しかし、115系とボディが共用のため、妻のMMフィルタや手すり等のモールドが無くなり、 前回品と比べると微妙な点もあります。
 しかし、ヒューズボックスの別パーツ化、幌の追加、戸袋点検蓋のボルト表現など、改良点は多くあります。
 コンプリート計画を始めた頃はTOMIXも再生産を頻繁にしており、92710〜92711、92713〜92714のセットは入手し易かったのですが 、最近は再生産ペースが落ちてしまい、安く買うためには再生産前に予約しておかないと難しいかもしれません。
 基本は92710のセットとなりますが、Tsdは泣く子も黙るTR69縦ピン台車を履いています。このタイプは-1〜-8のみとなりますので、それ以外の 湘南色を再現するにはTR235の台車枠で付け替えるか、単品のサロ212を使用することになります。92710のセットにしか含まれない車両は サハ111もありますが、これはTOMIXが半自動の取っ手を再現していないおかげで単品のサハ115を利用することもできます。
92711のBセット+92712増結セット+サロ110+サハ115+サロ212で11両にしていくこともできますが、92711のセットには厄介なトイレ 無しの先頭車が含まれます。これはJR東海の車両を模したのでしょうが、国府津には不要です。唯一Tc1502を再現する際に種車として 使用します。後述の0'台等で前面と屋根、下回り等を用いますのでウチではトイレなし先頭車も関係なく使用していますが、通常は 92710のセットをグリーン車の台車枠やグリーン車のみ組替えるのが安上がりかもしれません。
 ヤフーオークションでは113系はそれほど高値ではありません。さらに、湘南色よりも横須賀色の方が安値です。IPAで塗装剥離すること から、どの色でも種車にできます。横須賀色の先頭車は92711のトイレなし先頭車と同様0'台などの種車として活用します。実車ならば ライトとタイホン位置が違いますが、TOMIXが再現せずに2000台の前面と共用しているおかげでこの技が使えます。
 TOMIXの旧ロット1500・2000台もヤフーオークションで見かけます。一部入手しましたが、Tc車のボディと屋根が一体であることから 初期車への加工時に屋根一体構造であると雨樋を傷つける恐れがあってランボードを削正できないことやライトのON・OFFができないことから 基本編成のTc'にしか用いることができないことから、追加の入手は避けています。
以下に種車を選定した際の比較を一覧にしました。     
TOMIX KATO
入手性 ×
価格
車体 ○ただし115系と共用
△三の字サッシ
屋根 ◎後期型 △ベンチレータ等一体 初期型
床下 △中間車は1000台◎ただしTN未対応
前面 ×中目玉

2.2 1000'・0'番台
 当初はGM製の113系量産冷房車キットで全て製作しようとしていました。しかし、仕様の項に書いたようにWIN製のボディも使うことになりました。 その後マイクロエース製113系0'番台やTOMIX旧製品1000番台を入手しましたが、いずれもメーカーを混ぜて連結すると車体ディティールが合わないこと から、編成ごとにメーカーを分けて使うこととしていました。
各メーカーでは客窓の縦横のサイズが違う他、妻側の客窓の間隔が異なること(トイレ前の窓と通常の妻側を混同しているメーカーが多い)などが 問題でした。同じ形の車両のディティールは揃えたいことから、この4社の製品の混在は課題でした。また、GM製の幕板の狭さも気になりました。
 トレジャータウン製の金属キットも発売され、購入して比較しましたが、ほぼ完璧ですがコストと作業性などで難点がありました。また、 従来の4社とも混結はできそうにありませんでした。
2008年になり、WINの倒産とその後のヤフーオークションへの放出でこの課題は解決することができました。0'・1000'番台は全て WIN製の車体へと統一しました。
以下に種車を選定した際の比較を一覧にしました。
GM WIN トレジャー マイクロ TOMIX
入手性
価格 △管財品やeキットは◎ × ◎ヤフオク価格
車体 ×幕板狭い ○妻側客窓位置違いやドアが大きい △乗務員室扉が広い △窓サッシ枠表現やホロ枠なし
○大きさが微妙 ○管財品は窓確保が大変 ○分売品のコストがかかる ◎二の字サッシは良い
屋根 ◎ベンチレータ位置選択可能 ○屋根配管違い ◎屋根一体構造 ×床下からビス止め、初期型屋根
床下 △共通品 ○0'台は1000'台の床下 ◎1000台としては良い
前面 ×変 ×変 ×

2.3 丸窓車
 非ユニットサッシの丸窓車もGM製で製作予定でしたが、1000'・0'番台と同様幕板の狭さが気になりました。そこで、K59編成のT車は マイクロエースのばら売りを購入し、作り直す訓練車などはトレジャータウン製キットを用いることにしました。それ以外にWINの大放出で大量 購入した車体もあるので、これを丸窓に加工してみようかと思っています。
以下に種車を選定した際の比較を一覧にしました。
GM トレジャー マイクロ
入手性 ×
価格 ×
車体 ×幕板狭い △乗務員室扉が広い
○大きさが微妙 ○分売品のコストがかかる
屋根 ◎屋根一体構造
床下 △共通品

2.4 二階建てグリーン車
 二階建てグリーン車はTOMIXセット付属のものの他にやっと製品化されたサロ125やサロ212、サロ124新湘南色を使用しています。 中古で入手したKATO製サロ212も使用予定でしたが、マイクロエース製サロ124と合わせてTOMIX製への統一をしました。 以下に各メーカーの車両を比較しました。 以下に種車を選定した際の比較を一覧にしました。
TOMIX KATO マイクロ
入手性 △セットのみ
価格
車体 △車端ダンパがあり




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