4.車体作業
4.1 塗装剥離


 車体加工の前に分解し、IPAに漬けて車体塗装を剥離します。

 WIN製と切り継いで前面のみ使用する先頭車ボディは前面のみ塗装剥離します。
 なお、IPAに漬ける前にクレオスシンナーに漬けたところ、車体が割れてしまったことがありました。WIN製ボディに比べてTOMIX 製ボディは塗装を剥がしにくいのですが、辛抱強く漬けてこすってをしていくしかないようです。
4.2 屋根加工

 WIN・TOMIX共に屋根板には成型時の突き出しピンの跡があります。ちなみにTOMIX製は旧ロットの方が目立たないようです。これは 実車には無いものなので加工に先立ち埋めて跡を消しておきます。

 2000・1500台初期車や2000台の屋根をWIN製ジャンクボディに転用する場合は製品の後期型ランボードを削り落としておきます。 板などで裏打ちせず、素手にペーパーを持ってランボードを削り、さらに屋根板のRが滑らかに出るようにするとうまく削り落とせます。 少々失敗しても上からランボードを貼り付けるのでそれほど目立ちません。
 M'車以外は屋根板の状態で屋根上手すりを取り付けます。位置決めは富士川車輌の治具シールで行ないます。屋上手すりは固定後に 裏側に突き出た部分をリューターで削り、その後瞬着で固定し直しています。車体側天井部を切り欠いても良いのですが、手すり側を加工しています。 屋上手すりにはTTP205:169系妻板手すりの1mmを使用しています。
4.3 妻部加工

 M'・Ts車以外は手すりの取り付けられた屋根を車体に組み合わせ、瞬着で固定してします。固定するのは屋根と妻の隙間を埋めた後に 側面が接着されていないと床下と組み合わせる際に亀裂等が発生する恐れがあるためです。屋根と妻の隙間は田宮のラッカーパテ(ベーシックパテ) で埋めていますが、作業性のためでポリパテでも何でも良いと思います。妻部のモールドのうち手すりは別パーツ化するために車体と屋根を接着する 前後に(この辺は工程の都合で適当)削り落として仕上げておきます。

 屋根と妻の隙間を埋め終わったら富士川車輌の治具シール(ホロ枠部はシール側をくり抜いておく)で手すりやMMフィルタの取り付け穴を 穴あけし、各パーツを取り付けます。貫通路の点検蓋(←たぶん。開けたとこ見たこと無いんで分かりませんが)の上や下(部位や番台により異なる) の手すりは治具を使わず、点検蓋の位置と調整しながら穴あけします。以前はここまで作業してから屋根板を接着し、隙間埋めしていましたが、 MMフィルタ横の雨樋等を傷めやすいので先に屋根と妻を合わせています。しかし、そうすると屋根上へ上がる手すりのうち最上部のものの取付穴が屋根板との隙間に 隠れてしまい、接着しにくいという欠点もあります。MMフィルタのバリ等が合ったら取り付けてから修正する方が楽です。パーツ状態だと小さいので コロコロしてイラっときます。

 TOMIX旧ロット2000台車はホロが別パーツに対応していないのでここで穴あけをします。ホロを治具にして適当に穴あけしてホロ がはまるように調整します。角穴にしなくてもピンバイスで穴を2個開けて繋ぐことで対応できます。ホロはTOMIXのPH-101:幌枠(207-1000系用) です。意外なことに113系と共用だったんですね。実物は207系の方が換気量だかでちょっと広いと記憶してまして、模型屋さんで113系の幌枠と言ったら 207系用が出てきてめちゃめちゃ驚きました。

以下追記予定

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