1.仕様
1.1 第1次113系コンプリート計画
 私のジモ電であった国府津の113系、毎日利用したのは東海道線沿線に引っ越した大学4年生の時からですが、その後も縁があり、 平成14年度以降に在籍していた国府津車両センターの113系を全て模型化することを計画しました。
 当時は両数が多いので量産しやすいことを目標としていました。その中で大変そうなところから手を付けることになり、平成15年度 量産先行車として訓練車の4両1本を作成しました。詳細は下記リンクをご覧下さい。
国府津訓練車
 実際のところ、この訓練車はボディのみ4両完成していましたが、下回りと収まることはなく、完成したのは2両の中間車のみでした。 この時にはTNカプラーやライトユニットが課題としてありました。TNカプラーは次のS97編成で何とか取付を行ないましたが、ライトユニット は基板ごと自作を目指していたのですがライトケース等の遮光問題で頓挫してしまいました。また、動力ユニットにもGM製を使っていたり、 なんとなく中途半端な車両でした。
 この訓練車を製作した際に課題となったのは前面手すり等の取付に意外と時間がかかったことです。今後量産していくと簡略化しないと 作り終わらないことが予想されました。そこで半年後に量産1次車としてS97編成を作成しました。詳細は下記リンクをご覧下さい。
S97編成
 S97編成では前面手すりの別パーツ化は省略しましたが、GMキット組立のTc1139にはTNカプラーを取り付けました。今回もライトユニットは 省略しました。また、Tc1604で正規の1500番台のライト・タイホン位置とするために移設をしました。動力ユニットはTOMIX製を使用しました。 この仕様が今後の標準となる予定でした。
 その後、平成14年度以前の国府津の113系にも範囲を広げ、平成16年度に量産2次車としてKSモデルのサロ110を数両製作しました。 下記リンクでは数両のうち完成した1両のみ載せてあります。
サロ110-36
 金属車体をプラ製車体の編成に混ぜるというのには抵抗があったのですが、もともと形状が異なるグリーン車ということもあり、 この車両は成功でした。
続いてK60編成を初の基本編成として製作開始しました。そして中間車の塗装が終わったところで今後の仕様変更に至る出来事がありました。 職場でパワーポイントを使用したプレゼンがあり、東海道線の模型ということで私の作ったS97編成のTc車の前頭部写真を載せました。 いざ発表で画面が拡大すると周囲は「113系だね〜」なんて盛り上がっていましたが、私はその前頭部が実車とはあまりにもかけ離れていて 愕然としました。今後もGM製キットを使っていくには問題があるなと思いました。K60編成は中止し、再検討することにしました。

1.2 第2次113系コンプリート計画
 第1次113系コンプリート計画の頓挫後、しばらく183系を塗り替えたり113系からは離れていましたが、その間もジャンクや特価品を 入手したり、WIN製品を入手して比較してみたりということを行なっていました。WIN製品はTOMIX製2000番台と色も合う・・・などという 解説がRMMに出ていましたが、正直車体の色は全然合いませんし屋根も色が違います(屋根布表現ということならば良いが)。結局再塗装 するのに高価であり、主力にはなれなそうでした。また先頭車のライトやタイホン位置の違い、形状の悪さも難点でした。
 そんな中、突如WINから未塗装車体でeキットが発売されました。当初は1000番台TcとTの一体ボディが手に入るということで歓喜 しましたが、ブラインドボックスであることやMM'が含まれないことから、消極的に数両購入したのみで終わりました。その後、待望のMM' も発売され、今度はひたすらMM'が入っているという始末でした。今後の供給も不安があり、先頭車が入手できないことから中間車に0’・1000’が 入っている編成用として20両程度購入しました。
 また、113系のE231系への置換えも決定し、模型の方では残そうということで113系コンプリート計画を再開することとしました。 今回は今後再製作をしなくても良い仕様、また台頭してきたマイクロエースから発売されても後悔しない仕様ということを目標と しました。
 平成18年度3次車として製作開始したK42編成は従来までの編成から大幅に変更をしました。中間部のカプラーはKATO密連からTN密連ボディマウントへ また、平成15年度量産先行車の仕様に戻って前面手すりの別パーツ化、あわせて妻部と屋根上の手すりも別パーツ化しました。
 WIN製車体の難点として、妻部の配管がモールドされていないことと、パンタ周りの配管が2000・1500番台仕様となっていることが あります。そのため、この解消も含めてパイピングも行なうこととしました。
 また、マイクロエース製品でよく再現されている車内の座席等も塗装で表現することにしました。 下記の表に比較をまとめました。
                                
平成15年度先行車(訓練車) 平成15年度1次車(S97)〜2次車(K60未成)平成18年度3次車(K42)
車体 GM(1500・2000台以外)、TOMIX(その他) GM(1500・2000台以外)、TOMIX(その他)、KATO(一部Tsd) GM・WIN・マイクロ・TOMIX(1500・2000台以外)、TOMIX(その他)、KATO(一部Tsd)
パンタ KATO PS16A(1500・2000台以外)、TOMIX PS16(その他)KATO PS16A(1500・2000台以外)、TOMIX PS16(その他) TOMIX PS16(舟体をPS22用に変更)
カプラー 訓練車以外の先頭部はTN密連、中間はKATO密連A訓練車以外の先頭部はTN密連、中間はKATO密連A TN密連
床下 TOMIX・KATO・GMそれぞれ製品のものTOMIX・KATO・GMそれぞれ製品のもの 全てTOMIX製あるいはWIN製、床下機器移設
前面手すり BONA・タヴァサ製品のモールド BONA・タヴァサ
屋根・妻板手すり 製品のモールド製品のモールド レボリューション・トレジャータウン製
ワイパー 製品のモールド製品のモールド タヴァサ・銀河・トレジャー
前面ステップ・アンチクライマー あまぎモデリングイデアあまぎモデリングイデア BONA・タヴァサ
塗装 製品に塗装製品に塗装IPAで剥離後塗装


こうして製作したものが平成18年度量産3次車、K42編成です。詳細は下記リンクをご覧下さい。
113系国府津K42編成
 ほぼ満足できる車両ができたことから、EXCELで各車の細目をまとめ、合わせて種車の確保状況や進捗状況を管理しています。
 オレンジがWIN製、ブルーがTOMIX製、その他確保しているが各編成のケースに収めていないものなどは別の色にしています。

1.3 平成19年度車以降の変更点
 K50編成以降では、パンタグラフを製品付属のPS16からPS16Pタイプのパンタ台で固定するタイプへ、 避雷器取付部をトレジャー製へと変更しました。



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